こんにちは、愛玩動物看護師のおおなかです。

 

人は体調が悪い時に自分で病院へ行きますが、犬は自分で体調の不調を訴えることができません。

病気の早期発見・早期治療のためには小さな変化に気づけるように日常的に健康時の状態をチェックしておく必要があります。

今回は日常的にチェックすべきポイントについて解説します！

 

 

① 見た目のチェック

日常的なスキンシップをする際に以下のポイントについて確認してみましょう。

・目
色や輝きに変化はないか？目ヤニや涙がいつもより多くないか？

・耳
耳垢の色や量、ニオイに変化はないか？

・口
口臭がしたり、ヨダレがいつもより多くないか？歯や歯茎、舌の色が薄くなっていないか？

・皮膚
毛をかき分けた時に皮膚の色がいつもと違っていないか？できものなどはないか？

しこりは悪性のものもあるため、気づいた段階で早めに診てもらいましょう。

・体温
犬の平熱は38〜39度ほどです。
発熱に気づくために、普段から抱っこしたときにお腹をさわったり、耳の内側など毛が少ない部分をさわったりして、普段の温かさを把握しておきましょう。

 

 

② 飲水量のチェック

水の減り方の変化をよく見ておき、普段1日でどのくらい飲んでいるかこまめに確認しておきましょう！
1日で犬は体重1kgあたり100cc以上(例：5kgの子なら1日500ml)、猫で1kgあたり60ml以上の水を飲んでいる場合、多飲と判断されます。
夏場など暑いときには飲水量は増えますが、急に飲水量が多い日が続く場合は様々な疾患の可能性があり、要注意です！

 

③ 食事のチェック

食事量の変化だけでなく、食べ方にも変化がないか見ておきましょう。

これまで上手に食べられていたのによくこぼすようになったら、口の中に異常が起こってる可能性もあります。

 

④ 体重のチェック

心臓病、腎臓病、がんなどではよく食べるのに痩せてくることがあります。

反対に甲状腺機能低下症では食べる量は変わらないまたは減っているのに体重が増えることがあります。

食事量が変わらないのに体重が変動している場合、特に1ヶ月で体重の10%以上減少している場合（例：5kgの子が4.5kgに減少）は何かしらの疾患が疑われますので、当院までご相談ください。

 

⑤ 排泄

排泄物そのものはもちろん、排泄するときの様子も観察しましょう。

また、ニオイや色、回数や量がいつもと違っていないか、いきんでいるのになかなかでないなども確認しましょう！

 

 

⑥最後に

いかがでしたでしょうか？

今回は日常的なチェックポイントについて解説しました。

些細な異変でも実は大きな病気が隠れていることがあります。

「うちの子何か変かも？」

そう感じた場合はぜひ当院までご相談ください。

 

 

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