『猫ちゃんのストレスについて②』

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こんにちは、獣医師の畔柳です。

前回は、猫のストレスについて少しだけお話しさせて頂きました。

ストレスに敏感な猫。

それは、元々のルーツに原因があるだろうということ。

そして今回は、そんなにストレスがかかる環境ではないと言える状況の猫でも、実はストレスを抱えているかもしれない、というお話です。

食べたい時にご飯があり、喉が乾けば水があり、綺麗な寝床があり、雨風に当たることなく、いつでも眠れる。

そんな恵まれた環境でのストレスって、一体何でしょう。

実際に例を挙げるとキリがありませんが、最近我が家で飼育している猫の生活を見直してみて、気づいた点がありましたので、ご紹介したいと思います。

我が家で飼っている猫の場合は、『トイレ』と『暇』が問題で、今まで気が付かなかった問題行動が起こっていました。

まず、トイレですが…

よく巷で言われている、『トイレダッシュ』。

猫がトイレの前後、大興奮で走り回るやつですね。

飼い主にとっては、またやってる、面白い、可愛い〜!と、とってもキュートな行動ではあるのですが…。

これ、実は猫にとったらすごくストレスがかかっている故の行動なのです。

本来、猫はトイレにものすごーく時間をかける生き物です。

トイレになりそうな場所まで行き、匂いを嗅ぎ、しばらく動きながら思案し、満足できる位置が決まったら慎重に用を足し、丁寧に砂をかけ、匂いを確かめ、優雅に離れる。

この一連の流れが、自然です。

ですが、トイレダッシュをする子はそうはいきません。

ゆっくりしている暇はない!早く用を足して逃げなくちゃ!という状態なのです。

そうなってしまう原因は、トイレの場所であったり、清潔感であったりと様々です。

我が家の場合は、トイレの大きさと、砂の形状でした。

トイレの大きさは、猫が中にすっぽり入った状態で、余裕を持ってぐるぐる回転できるくらいが理想です。

また、砂も自然に近い細かいものが良いでしょう。

余談ですが、最近は消臭効果が強く、何日も替えなくていいシーツが販売されていますが、猫にとったらストレスになります。

我が家で飼っている猫はかなりの巨体なので、トイレを適切な大きさにすると、それはもうすごい存在感…。

苦渋の選択でしたが、猫の幸せには代えられないということで、レッツチェンジ!

すると……トイレダッシュが無くなりました!

これで一つ、人間にとったら些細な、ですが猫にとっては大きなストレスが解消されました。

お次は『暇』問題ですが…

それはまた、次回お話しさせて頂きます!

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