『犬の肥満・ダイエットについて解説!その3 〜ダイエットの考え方とはじめの一歩〜』
こんにちは、獣医師の中西 亮太です。
梅雨も終わり本格的に暑い夏がやってきましたね。
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私はこれまでワンちゃんの肥満・ダイエット解説として肥満のリスクや肥満の原因について解説してきました。
今回は第3弾としてダイエットの考え方、そしてまず何をすれば良いかを解説します。
①体重増減の仕組みは意外とシンプル?
ワンちゃんの体重は食事による摂取カロリー、運動、基礎代謝のバランスで決められています。
基礎疾患による体重増加でない場合、摂取カロリーが運動と基礎代謝の合計(=消費カロリー)を上回った場合に体重が増加します。
つまり、体重を減らすための方法は以下の3つしかありません。
摂取カロリーを減らす
運動を増やす
基礎代謝を上げる
②ダイエットにおける「運動」の考え方
人間のダイエットではエクササイズや筋トレをして汗を流して痩せるというイメージがありますよね。
先ほど、体重を減らすための方法として「運動を増やす」という選択肢があることをお伝えしました。
しかしながら、この方法に大きな期待はできません。
それはなぜでしょうか?
ズバリ、「ワンちゃん自身は痩せる気がない」からです。
人間は目標を持って自分を追い込み、エクササイズをすることができますが、ワンちゃん達はそんなことをする気はありません。
むしろ嫌がるワンちゃんを無理矢理運動させることはストレスによる体調不良の原因になります。
また、肥満のワンちゃんは熱中症リスクが高く、関節炎を患っている子もいるため、長時間の運動は推奨されないケースが多いです。
じゃあ運動しない方が良いかと言われるとそんなことはありません。
過去の研究では週1回でも運動をしているワンちゃんの方が肥満率が低いというデータもあり、基礎代謝を上げるという意味でも最低限の運動は必要といえます。
まとめると、ダイエットにおける運動の考え方はこのようになります。
運動だけで減量するのは難しい
過度でない運動はするべき
③ダイエットの「はじめの一歩」
前述したように運動だけで減量するのは難しく、また基礎代謝は年齢とともに落ちてくるものなので簡単に上げることはできません。
つまり減量するのに最も簡単な方法は「摂取カロリーを減らす」すなわち「食事とおやつの量を減らす」ことなのです。
食事量と食事内容の見直しこそがダイエットの「はじめの一歩」です。
④最後に
いかがでしたでしょうか?
今回はダイエットの考え方について解説しました。
次回はいよいよダイエットにおける具体的な食事量と食事内容の決め方について解説します。
「次回まで待てない!」という方は診察の時にお話することもできますのでぜひご相談ください!
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