『犬と猫の内視鏡 〜異物摘出について解説!〜』

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こんにちは、獣医師の中西 亮太です。

 

もうすっかり涼しくなり秋らしい季節になりましたね。

秋といえば「食欲の秋」ですが、ワンちゃんネコちゃんも食欲が増すのかこの時期は異物を誤飲し来院される患者様が多くなります。

そこで今日は異物誤飲の治療の1つである内視鏡について解説します!

 

① 内視鏡の適応

内視鏡の適応は以下の3点です。

  1.  胃の中に異物がある

誤飲から時間が経過して異物が胃より先に流れてしまっている場合は内視鏡で摘出できなくなり、開腹しての手術になります。

  1.  催吐処置での摘出が困難

催吐処置とは嘔吐を誘発するような薬剤を投与することで吐かせて異物を出す方法です。

麻酔をかけなくても実施できる便利な方法ですが、吐かせることで食道を傷つける可能性のある針などの鋭利な物や食道に詰まる可能性のある物を誤飲している場合はこの処置を行うことはできないため、内視鏡が適応となります。

  1.  鉗子で掴むことができる

ドロドロに溶けてしまっているものや複雑な形状をしているもの、糸の一部が引っかかっているなど、内視鏡での摘出が困難な場合は開腹して異物を摘出します。

 

② 異物摘出で用いる器具

  1.  内視鏡

動物病院に来院されるのは猫ちゃんから大型犬まで体格は大きく異なるため、内視鏡1本で全ての患者様に対応することはできません。

そこで当院では太さの異なる2種類の内視鏡を完備しています。

特に細い径の内視鏡は小回りがきくため、猫ちゃんや小型犬での異物摘出に非常に有用です。

 

  1.  異物摘出用の鉗子

異物摘出に欠かせないのが鉗子(異物を掴むもの)です。

異物は針やボール、コイン、指輪、おもちゃなど様々な形があります。

そのため形や性質にあった最適な鉗子の選択が重要になってきます。

当院では様々な形の鉗子を用意し、なるべく多くの種類の異物が摘出できるように努めています。

 

 

③ 実際の摘出の様子

この患者様は数時間前に和菓子をつまようじごと食べてしまったとのことで来院されました。

誤飲してから数時間経過していることから爪楊枝の先端が露出した状態で胃の中にあることが予想されたため、内視鏡の適応と判断しました。

 

麻酔前検査を行い、内臓に異常がないことを確認して全身麻酔下で異物を摘出しました。

 

幸い胃や食道は傷ついておらず、麻酔後も体調良好だったため、当日の夕方に退院となりました。

 

 

④ 最後に

いかがでしたでしょうか?

今回は犬と猫の内視鏡による異物摘出について解説しました。

大前提として誤飲する危険性のあるものを部屋におかない、近づけないことが大事ですが、誤飲を完全に防ぐことは難しいことも事実です。

誤飲してしまった場合は速やかに当院までご相談ください。

内視鏡に限らず患者様にあった最適なプランをご提案させていただきます!

 

 

 

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